視力が落ちてきて、買い物や外食のお会計でいつもお金の出し入れに困っているよ。
こんにちは!視覚障害者2級のかめと言います。
日常生活でよくあるお会計ですが、お金の出し入れに時間がかかり非常に困っていました。
特にレジが混んでいるときは気を使いましたね。
そんな苦い日常生活の経験から、かめさんなりに工夫していることをお話します。
今回の記事をお読みいただくと、お会計を素早く済ませる方法”アナログ版”を知ることが出来ます。
この記事は、以下のような方におすすめ!
- お金の見分けがつきにくくなってきた人
- 視覚障害者の日常生活の困りごとが知りたい
視覚障がい者向けに、画面キャプチャは白黒反転、音声だけでも分かるように書いていますのであらかじめご了承ください。問題があればお問い合わせ頂けると幸いです。
それではどうぞ!
お金の出し入れに困らない工夫はある?
視覚障害者がお金の種類を判断する工夫を、過去・現在・近未来に分けてお話します。
これまでの一般論:指でお金の凹凸を確認する
小銭編
まず日本の小銭ですが、500円と1円は「大きさ」や「重さ」で識別可能です。
次に、5円や50円とその他の判断は「中央に穴」があるかで分かります。
5円と50円の違いはどうやったらわかるの??
5円と50円や、10円と100円の判断は「縁がギザギザ」かどうか、
- 縁にギザギザがあるのが50円と100円
- ギザギザがないのが5円と10円です
ギザ10と言われる10円玉にひっかかることはありますね!笑
まとめると、
- 1円:小さい / 軽い
- 5円:穴がある / ギザギザがない
- 10円:穴がない / ギザギザがない
- 50円;穴がある / ギザギザがある
- 100円:穴がない / ギザギザがある
- 500円:大きい / 重い
お札編
お札は写真の通り、横幅の長さが異なるので各種1枚を財布に常備しておくことで迷わず出し入れが可能です。
いやいや、毎回三種類も入れておけないよ!
そうだね、その通り!
全盲の方に教わったのですが、
日本のお札はユニバーサルデザインになっており、表面下側の両端を触れば分かるようになっています。
- 1,000円札は「横棒」
- 5,000円札は「丸」
- 10,000円札は「L字」
かめさんの体験では、お札の凸凹判断に少し時間がかかり、これでは買い物レジでの困りごとが解決しない印象です。
本当にアナログですが、10,00円と1,000円を財布の中で住処を分け5,000円が手に入ったときは折り目を付けて保管しています。
ところで、2,000円札は??
するどいツッコミですね、すっかり忘れていました!
2,000円札は「に」と、凹印字されています。
これまでの視覚障害者は日常的に、お金自体のユニバーサルデザインで種類を見分けることが主流だったようです。
現代風の手法:携帯コインホルダーが買い物に便利!
上の写真は、最近購入した携帯コインホルダーの「コインホーム🔗」です。
6種類のコインを指定のポッケに入れておけるので、困ることなく素早く出し入れがかできます。
普段、電子マネーを使用している人も、カフェやお店よっては現金のみというときにありがたいですよね。
財布の小銭入れの中に入るコンパクトな設計ですし、振ってもお金が飛び散らないんですよ!
ミニマリストちっく!!
「携帯コインホルダー」は、以下で購入できます。
東京なら日本点字図書館🔗で現物も確認できます!他にも視覚障害者の日常生活の困りごとを解消する品物を取り揃えていました。
近未来:最新AIデバイス!で視覚障害者の日常生活が変わる!?
メガネに取り付けられる、AI搭載の小型音声デバイスで、目の前にあるお札の種類を音声で教えてくれます。
もちろんメインの機能はそこではなく、開発者のコンセプトは、
OrCam MyEye2(オーカムマイアイ2) は、視覚障害者が生活する上での自立を助けるため、
本、スマートフォンの画面、その他の表面上の文字を即座に読み上げ、
顔を認識し、独りで買い物ができるように手助けし、仕事の効率を高め、より自立した日常生活を送れます。
かめさんも体験してきました!
正直に、テクノロジーの進化の速さに驚きました。
視覚障害者の日常生活は、近未来に激変するのではと予感するほどです。
今の技術でも、書類の文字の認識はほぼできますので、
- Audibleなどの本数では物足りなく紙の本をたくさん読みたい人や、
- 資格勉強のためにテキストを読み込む人には良いと感じました。
参考価格(定価498,000円):Amazon.com🔗
障害者の補助器具助成金も活用はできますが、
市町村によって異なるものの、ほとんど198,000円が助成の上限のようです。
アメリカなどの海外は、全額助成で一割負担で買えるらしいです。こういうところにも技術進歩の差に影響が出る国の制度の問題がからんでますね。
日本では八王子市のみ1割負担で買えます!私が住んでいるところも一割になれば購入しようと考えています。
OrCam MyEye2(オーカムマイアイ2) 公式サイト🔗
まとめ
今回の記事では、日常生活でよくある買い物のお会計で、
かめさんのような視覚障害者の困りごと、お金の種類を判断する工夫を紹介しました。
- これまで:指で触って小銭やお札を判断
- 現在:「携帯コインホルダー🔗」の活用(アナログ版)
- 近未来:AIデバイスが瞬時音声で教えてくれる
お会計時に後ろのお客さんや店員さんを困らせることが減るのではないでしょうか。
自分なりのスタイルが見つかると良いですね。
お金の出し入れにストレスを感じない日常生活を送りましょう!
視覚に障害があっても日常生活が少しでも快適になれば嬉しく思います。
視覚障害者の誰もが豊かな生活を過ごせる取り組みには、積極的に応援していきたいと考えています。
以上です、最後までお読みいただきありがとうございました。